坂本先生のワインコラム
坂本朗子 画
| 坂本先生ご夫妻プロフィール: 坂本尚也と朗子の二人は、ヨーロッパの空気に魅せられて、約35年前から主にワインと美術の為の旅行を始める。夏休みを利用し、毎年1カ月旅していたが、1979年、退職後、(年金が付くようになり)本格的に住む事を、目的に、初め英国に半年、それから10月にはポルトガルに来てしまった。家を購入したSesimbra はその頃、未だ鄙びた漁村だった。海も近い、魚は新鮮、人々は素朴、とすっかり気に入った。2005年初めに帰国。同年3月現在横浜在住。 坂本朗子さんのホームページ http://www.geocities.jp/sorasido7770pt/ |
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「葡萄牙は葡萄酒の国 楽しみながら通になろう!」
| Vol.4 「ダオン 地域のワイン」 ★ ダオン (ダン) Dao ダオンは海抜1993mのトーレ山を含む、セラエストレーラとカラムーロの山々に囲まれ、大西洋とスペイン国境との中間に有る、丘陵性の盆地で、夏暑く日照に恵まれ、冬は冷え込む森林の中に点在する、栽培面積約2万hで、北は花崗岩質南は片岩質でヴィゼウを中心とする古くからの産地で、1900年、巴里万博で金賞を獲得した事もありました。1908年にはポルトガル初のD・Oが制定され、此れを記念して、ネスラに珍しい「ソムリエの銅像」が立てられています。 一時は地域の協同組合でないと醸造が許されなかったので、それに胡坐をかいて品質が落ち、悪評が立った時期も有りましたが、カーザ・デ・サンタールの コンデ・サンタールや キンタ・ドス・カルバリャスを買収した、ソグラーペの若き醸造責任者の、アルメイダなどの努力と、新鋭の大規模醸造所を建設し、高級品種の栽培に力を入れたことで、再び評価されるようになりました。 日本人にダンワインが良く知られる様に成ったのは、昔此処から遠くない海岸のサンタ・クルスに2年半住んだ「火宅の人」の作者、檀一雄が「俺と同じ名前のワイン」として愛飲された事から、日本にもかなり前から輸入されたからです。 赤は、トウリガ・ナショナル ジャエン ティンタ・ロリス バスタルド などで作られ、良い物は、カシス や ヴァニラのブケの有る熟成をします。D・O・C赤ワインは最低アルコール度11%壜熟成を含む18ヶ月以上の熟成が義務付けられています。ガラフェイラ(Garrafeira)を表示するには最低アルコール度11・5%以上、熟成2年以上、更に瓶熟成1年以上が必要です。レゼルヴァ(Reserva)には法的規制はありませんが、常識的には、ガラフェイラより更に上級と考えても良いでしょう。D・O・Cの白ワインは最低アルコール度11度で6ヶ月以上熟成が必要でレゼルヴァは更にもう6ヶ月以上の瓶熟成が必要です。 白の品種は、エンクルザード アザリオ・ブラン ボラード・ダス・モスカス などで醸造の近代化が進み、コンピューター制御による、低温発酵シュル・リーなども行われ品質が一定してして向上し、バランスの取れたフルーティなワインになりました。ダンの瓶はブルゴーニュタイプの太目の撫で肩です。白の高級品では、キンタ・ダ・カブリッ カザル・デ・フォンダ キンタ・デサエス ディユーク・デ・ヴィセウ キンタ・ドス・カルバリャスなどが有り、日常飲むものとしては、グラン・ヴァスコ エンコスタ・ダ・エストレイラが有ります。 赤の高級品では、キンタ・ドス・カルバリャス・アルフロシェイロ、カーヴス・メシヤス、キンタ・ダ・ポンテ・ぺドリーニャ、キンタ・ダ・アラメダ、デューク・デ・ヴィセウ、グラン・ヴァスコ・ガラフェイラ、等が有ります。 日常飲む物としては カーザ・グランデ、エンコスタ・ダ・エストレラ、カーザ・デ・サンタール等です。 <*)) >=<赤ワインは檀一雄も良くやった、鰯の塩焼き、生ハム、チョリッソ、山羊のチーズに良く、白は浅蜊の酒蒸 魚介類のフライやソテーと美味しく飲めるでしょう。 <つづく> |
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| VOL.5 「バイラーダ Bairrada 地域のワイン」 白ワインは、マリヤ・ゴメス、セルシアル、アリント、フェルナン・ピーレス、等から造られ、D・O・Cワインは、アルコール度11%、熟成については規定はありません。 この地域で最も注目される、大メーカーは「カーヴス・アリアンサ」で優秀なエノロジスト ディド・メンデス氏が、赤、白、スパークリングを手伝っています。又 個人醸造家ルイス・パトは、研究熱心な人として信頼され、名も知られています。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 赤の高級品では、「カーザ・デ・サイマ」のガラフェイラとリゼルヴァ、「カーヴス・サン・ジョアン」のフレイ・ジョアン・リゼルヴァ、「キンタ・ド・ポソ・ロボ」「ルイス・パト」のヴィニャス・ヴェリャス(バガの古株でのみ作る)と唯の「ルイス・パト」でも良質です。 日常飲むなら、「アデガ・コーポラティーバetc 」でバイラーダのDOC が有れば、先ずOK。 バイラーダの赤に合う、料理と言えば何より、この地方の名物、ライタオン・アサード、が上げられる。(乳子豚の丸焼き)のパリパリした皮、ジュウシイな肉がお勧めですが、その他シュラスコ(鳥の香味焼)等、肉料理なら、大抵合うでしょう。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 スパークリングワインの銘柄 白 「カーヴス・アリアンサ・ブリュット」 「カーヴス・インペリオ・ブリュット」 「カーヴス・メシアス・ブリュット」 「カーヴス・プリマヴェイラ・ブリュット」 「ルイス・パト・ブリュット」 ロゼ 「ルイス・パト・ブリュット」 赤 「カーヴス・アリアンサ・ブリュット」 「カーヴス・サン・ジョアオン・ブリュット」 スパークリングワインのブリュットは、其れだけで、オードヴルからデザート迄通して飲む事も出来ますし、アペリティーフとしても飲めます。ドミ・セク等の甘みの強い物は、アペリティーフか、デザート向きです。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 バイラーダに接した丘陵地は、昔ナポレオン軍と、英国、ウエリントン軍の古戦場として知られています。ブサコ(Bucaco)には、王の狩猟用の館として建物が、今は五つ星のホテルになって、「パレスホテル」として残されています。このホテルでしか飲めないワインがあり、ワイン担当、ジョゼ・サントス氏のこだわり、手作りのワイン、「ブサコ・レゼルヴァ」は海外のワイン愛好家が態々此れを飲む為に訪れる「夢のワイン」で、単なる希少価値のみではない、銘酒といえましょう。 イタリヤ人建築家、マニーニの設計になる建物に加え多種多様の椿等の樹木も一見に値するでしょう。 |
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