日本ポルトガル協会 別館

2007年 山本年樹さんがポルトガルを離れるにあたり想いを詩にしたものを届けてくださいました
ここにご紹介させていただきます。



さらばポルトガル

山本年樹

ポルトガルは旅人のオアシスです。
いつでも暖かく異邦人を迎えてくれます。
自分探しの旅に疲れた男は
ここに安息の地を見出します。
ルジタニアの国はどの町を訪れても
どこか懐かしいデジャブの世界に癒されます。
見たことのある古い教会のたたずまい。
それは幼い頃の南蛮のパドレの記憶が
蘇るからでしょうか

ドウル、モンデゴそしてテージョが注ぐ海
屹立する断崖、エスピシェルやサグレスの岬
カモンイスの歌った地の果てから
ペソアの嘆きの海が茫洋と広がります。
ザビエルが船出したリスボンの岸壁に臨むと
サンミゲル号のの船影の彼方に
栄光の海の王国が遠く蜃気楼のように
水平線に浮かんできます。
繁栄と衰退の町ホルムズ、ゴア、マラッカ

ポルトガルは心に残る思い出と親しい友人を
もたらしてくれました。
同じこころざし持つ朋との響き合う交わり。
生きる確かな手ごたえを感じたひと時でした。
そして時は移り別離の日が来ました。
いつの日かどこかで・・・・・・
再会を期して旅人は出立します。
アデウス アミーゴス
アデウス ポルトガル



(『教会』 by Mrs.Sakamoto)




「遥かなるザビエル」
ISBN:4286023516

著者:山本 年樹

出版社: 文芸社 (2007/01)

表紙の絵は
にたはら孝江さん

「遥かなるザビエル」
                                  山本 年樹

日本では歴史の教科書に登場するなど高名なザビエルですが、その実像は意外と知られていないのではないでしょうか?
彼がバスク人であることはあまり知られていないのではないでしょうか?
生誕500年を機会として、ザビエルの生い立ちからの生涯を、歴史読み物風にまとめてみました。

1.執筆の動機
筆者あとがきに詳しく触れていますが、小生の故郷・宇和島のカトリック幼稚園での園長神父イシドロアダネスさんへの思い出が出発点となっております。

2.取材の様子
ザビエルの故郷バスク地方を始め、学生時代を過ごしたパリ、修行時代のローマインド・ゴアやマラッカそして中国・上川島(終焉の地)など5年間・3万海里の旅を行い現地を訪ねました。

3.拙著のポイントとなる点
(1) カトリックの世界では、聖人として神格化されているザビエルですが、小生は人間ザビエルの悩みや夢にできるかぎる迫ってみました。
(小生はクリスチアンではありません)
(2)大航海時代のポルトガルの国家戦略の進め方
現地融和政策とキリスト教布教の両輪の活用
(3)16世紀戦国時代の日本と西洋がクロスした歴史的な瞬間を浮き彫りにしたい。ザビエルが指摘している日本民族の素晴らしい資質(好奇心・礼節心・先祖への畏敬)をあらためて実感してほしい。


日本ポルトガル協会 事務局   E-mail  mail@nippokyokai.org

Copyright(C)2006NihonPortugalKyokai.All Rights Reserved.
当ホームページに掲載されている記事・コラム・エッセー・写真・その他すべての無許可転載を禁止します。

日本ポルトガル協会 本館に戻る